スモールジム代表取締役の辰田です。
本日は2店舗目以降の出店をいつにするべきかについて基礎的な部分を説明します。
まずは絶対的に外せないのが資金面の課題です。
よくある基準として、
月商2ヶ月分の現金有高があること、通年で黒字であること、3期連続黒字ならなおよし、既存店の単月黒字化が開業から3カ月程度で実現していること、借入金の返済が滞っていないこと、借入金の使用用途に違反がないこと。
まずはこのあたりが融資が通るかどうか判断される上で重要になってきます。
続いての課題は採用です。
2店舗目を出店する場合、資格や学歴が立派とかそうでないとかはあまり重要ではありません。それよりも同じく理念やビジョンを共有共感してくれる人、話していても違和感を感じない人、など価値観が近い人を選ぶといいと思います。
求められる人材像はフェーズによって明確に違います。その成長段階によって求められるものが変わっていきます。多店舗展開最初の一歩である2店舗目であれば大企業のように細かい基準を掲げても無駄です。選択の余地は小さいです。この時は大事な部分を押さえておけばそれほど問題ありません。
2店舗目の出店は最も難しいフェーズの1つです。一人親方から組織の長になります。何もかも求められる要件のハードルが高くなります。自分自身がそのステージに見合った人物かどうかを客観的に見極めることはとても難しいのです。なので成功する人もいれば失敗する人もいるわけです。
再現性を作ることができるか?
これが重要です。再現性を出すために必要なのは何か?どんな人とならそれをやれるか?ここをよく考えて自分なりの解をもつことが大切です。
そして最後の課題は物件です。
残念ながらこれら3つが同時に揃う事はなかなかありません。
どちらが先かはその時の状況次第です。物件は生き物です。いつ出てくるか関係者以外わかりません。
対策できることは1店舗の時から2店舗目を見据えて理想とする立地やお客さんが来そうと感じる嗅覚みたいな選定眼を養って街と向き合うことです。ずっと関心を持っていればアンテナが低い人よりも先に物件に気がつきます。物件はオークションではなく早い者勝ちです。
以上、この3点が揃ったら出店です。狙ってこれらに取り組まないと絶対に無理です。この3点が偶然揃うタイミングを待っていてもそんなことは起こりません。
結果、常日頃からの行動が大切ということになります。
それではまた来週。