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予算、修繕、クレーム対応…

こんにちは!青森市スモールジムフレアー代表トレーナーの小野寺幸太郎です。

 

本ブログを読んでくださっている方の中には、現在フィットネス業界で管理職として勤務されている方も多いかと思います。

 

私は独立起業する前は2,000名ほどのフィットネスクラブの支配人として各地を転々としながら6年間勤務しておりました。

 

現在は「メンバーさんの人生をより良くするにはどうすればいいか?」を常に考えながら店舗運営にあたっていますが、当時は正直そんな余裕はありませんでした。

 

出勤するとデスクにはお客様のお声が数枚、スタッフからの故障のメモも。またPCを開けば予算に対しての進捗状況を報告しろ、達していない場合は原因やそのリカバリー策をいつまでに出せ!というような状態でした。

 

またスタッフ同士の人間関係修復や、会員さん同士のトラブル対応など、他にやる事があり過ぎてとてもじゃありませんがそれ以外に手が回らない状況でしたね。

 

もちろん当時の私の能力不足もありますが、多くのフィットネスクラブの現状はこんなものではないでしょうか?

 

今挙げた中に「お客さんを幸せにするための行動」はありません。予算を達成しても、上司に施策の報告をしても、スタッフの人間関係を修復しても、会員さん同士のトラブルを解決しても。

 

それは事業をより良くしていく、理念に向かう行動ではありません。今起こっていることに対処しているだけです。

 

予算の追いかけっこ、施設修繕、クレーム対応。実質これが支配人の仕事ではないでしょうか?

 

私はスモールジムの経営、運営を始めて4年目になりますが、有難いことに前職のようなことは一切ありません。

 

全ての思考と行動は「いかにジムをより良くしてメンバーさんを幸せにするか」にかけることができています。

 

それはスモールジムが「関係性のビジネス」だからです。

 

100名のメンバーさんと毎週コミュニケーションを取り、信頼関係を構築し、お互いの顔も名前も趣味も行きつけの店も知っているからです。

 

自分の人生をより良くするには「誰と付き合うか」も重要ですね。その「誰」というのは「お客さん」も含まれます。

 

フィットネスクラブのお客さんが悪くて、スモールジムのお客さんが良いとかそういう次元の話をしているわけではありません。これはどう付き合うか?の問題です。

 

入会したけど顔も目的も、酷い時は名前すら知らない。来館してるかしてないかもわからない、退会したら確認して支配人印を押すだけ、これでは関係性は皆無です。

 

私の運営するスモールジムフレアー浜田店では今月末で3年間継続して頂いたメンバーさんがご家庭の事情でやむを得ず退会されました。冗談ではなく失恋したのと同じくらいのショックです。

 

でもそれくらいでないと関係性のビジネスとは言えません。そういう意味で私はメンバーさんに恋ができていたんだなと一方で安心もしました。

 

メンバーさんに本気で恋することができる仕事、そして本来やるべきことに時間と情熱を注げることができる、素晴らしいビジネスだと思っています。

 

お読みの皆様も今一度、自分はお客さんを心から思っているか?本来やるべきことができているかどうか?考えて頂きたいと思います。

 

最後まで読んで頂きありがとうございます。それではまた。