こんにちは!青森市スモールジムFlare代表トレーナーの小野寺幸太郎です。
今月読んだ本の中に「店は客のためにあり 店員とともに栄え 店主とともに滅びる」という本があります。
経営というもの、そもそも商売とは何か、商人とは何か、自社の従業員に対して、お客さまに対してどういう姿勢であるべきなのかを説いているものです。
ファーストリテイリングの柳井正さんの座右の銘にもなっているとのことですので、一読ならず二読、三読すべき名著であると言えますね。
本書を読んで琴線に触れたことはたくさんありますが、その中のひとつに「店とは本来”見世”という意味であった」という一文があります。
見世とはつまり「世」界観を「見」せる場である、とのことです。これは語呂合わせなどではなく古来からそういう使われていたようで「なるほど」と思いました。
例えば野菜を売っている商人は、おいしい野菜を食べて皆に笑顔になってほしい。自分が作った、仕入れた野菜はここに拘っているんだ、こう料理するとおいしいんだ、こんな時に食べてほしいんだと願いを、そして情熱を込めてお客さまに伝えるわけです。
その野菜を買って食べた人達、家族が「おいしいね!」と顔を見合わせると食卓がほっこりして幸せになる。そんな世界を提供したいから、自分ができることとして野菜を売っているんだ!これが商人の世界観です。
スモールジムでいえば、運動の実践、怪我や病気を予防し、からだをより良くするための習慣を伝えていくことによって、健康で、心豊かに笑顔で幸せに人生を過ごす人が増えること。その結果日本が(最終目標としては世界が)元気になること。これがスモールジムの世界観です。
この世界観と、望む世界を実現するための日々の店舗運営において寸分たりとも言行不一致はないと断言できます。
ここでフィットネス業界の方々に問いたいのは「あなたの仕事に世界観はありますか?」ということです。
毎度フィットネス業界の旧態依然さを比較に出すのは、私の起業のルーツがそこにあるからです。
表現の違いはあれど「フィットネスでお客さまを健康に、そして笑顔にする」のが理念だと言うのならそれを実現していますか?
YESと言うのなら、数回サポートしてあとはほったらかしの現状を何とも思わないのですか?
月に一度も利用しない人達から会費を取り続けることに、さらにその人達に連絡すらしないことに対して良心は痛まないのですか?
運動初心者でも安心!と謳っておきながら現場スタッフの人件費を大幅削減することに矛盾を感じないのですか?
筋トレ好き、スタジオ好きだけ喜ばせて、本当に運動を必要としているお客さまが1年以内に辞めてしまう現状をなんとかしようと思わないのですか?
その現状を「おかしい」と思いながらも行動しない、できない自分が情けなくはないのですか?
フィットネスを単なるビジネスとしか捉えてない肥満体喫煙者の経営陣に、的外れの指示をされて屈辱ではないのですか?
居酒屋で愚痴を言い合うだけで、結局何も行動しない自分をカッコ悪いとは思いませんか?
もう一度問います。
あなたの今の仕事は世界観を持っていますか?
そして世界観と自分の今の行動は合致していますか?
最後まで読んで頂きありがとうございます。それではまた。