スモールジム代表取締役の辰田です。
僕は予防型ジムの経営者として多くの経験や学びを感じながら日々を過ごしています。
経営をしていく中で多くのことには答えがあり、解決策が存在します。セオリーというものが存在します。特に僕が生業としている店舗経営には一定の定石があります。そして経営そのものには経営学という学問があり、そこには多くの原理原則があります。その他にも歴史からも学べる事が多くありますよね。
ありがたいことにこのような「一定の解」が身近にある環境にも関わらず、経営経験を重ねて事業を成長させていくと「答えがない」ことが多くあるということがわかってきます。経営学を大学院で本格的に学んでいる時は「経営に答えはない」とひたすら教わっていました。頭で理解しているのとリアルにそれに直面するのは違います。実際にそのような事象に出会う量が年々増えていくのです。ようやく教授陣の言っていた意味が腹落ちしています。
人と人が交流の中で起こしていくビジネスにはそれぞれの立場や利害関係、価値観、環境、文化、立場など背景は様々です。そうなると各々に違いがあるため「ベストな答え」もみんな違うところに置かれていることが増えます。
各々のベストが同じ場所ではない故にその時々の状況によっては最適解にはほど遠い応急処置や妥協でしか答えを出せないこともしばしば起こります。
答えがない中で意思決定をすること、最善策を出すこと、自分なりの勝ち筋をつけること、その建て付けを立案すること、実行すること、これはなかなか難易度が高いです。
経営ステージの変化と共に外部環境の変化、テクノロジーの変化も加速的に上がっています。その分チャンスも多く生まれています。歪み、空白、割れ目、間、のように波が揺れ動く中で機会やチャンスが顔を出しては消えていきます。
そんなふうに流れていく時間の中での変化に対して、強い目的意識や大義ある考え方を持ち合わせていくことが、今後の時代も重要なのだと思います。
スモールジムの面々には見えている、まだ見ぬ大陸を目指して事業を進めていきます。
と、このように書いているとすごくストイックな人のように感じるかもしれませんがそんなことはありません。
起きるとすぐにスマホを手にとり、メール、ニュース、フィードを確認する人も多いかもしれません。かつての僕もそうでした。しかし最近は朝一番から他者の緊急ニーズや世の情報に対応しはじめてしまうと、自分の重要なニーズに答えるための時間がとれなくなってしまうと考えるようになりました。
朝は歯を磨いて水を一杯飲んでワンちゃんと一緒に川沿いを散歩して洗濯や掃除をして朝食をとる。そこから仕事の情報に触れるようにしています。ここ一年はこんな朝のルーティンがなんだか調子いいようです。
人生その時々の調子を良くするルーティンがあるのでしょう。今の僕にはこれがしっくりくるようです。
それではまた来週。