こんにちは。理事の才木です。
1980年代頃から日本でフィットネスが盛んに流行り始め、トレンドにまでなりインストラクターやトレーナーに憧れてこの仕事に就いた人は多かったと思います。
電車に乗ると大きなバッグを肩から下げて、フィットネススタジオやスポーツクラブに通うOLの姿は、今では遠い過去のものとなってしまったようです。
しかも、会社員からインストラクターに転職した人も大勢いました。その頃、石を蹴ったらインストラクターに当たる、といわれるほど誰もがフィットネスインストラクターやトレーナーを目指して熱い想いの人たちで養成コースも満員状態でした。
それから、30~40年ほど経ちフィットネスの姿は大きく変わったように思います。
大企業が総合型フィットネスクラブを経営するのは当たり前、地方では地元の中規模企業が総合型クラブ経営するのも珍しくはありませんでした。
しかし、最近、ネット広告やダイレクトメールで目にするのが、次世代型フィットネスジムのオーナーになりませんか?月額2980円、通い放題、初期費用は24hジムの1/4、リアル店舗で無人運営、ITによるシステム体制、3年以内の早期黒字化などの文言でちりばめられたもの・・・です。そうです、誰でもできるのです。
出店したオーナーの事例紹介は、オープン半年で定期会員数950名突破、オープン時には行列が・・・、
新コロの影響で経営していた飲食店が打撃を受けたため、ストック型ビジネスに切り替えた。まったく、やったことがない業種ではあるが、次は2店舗目出店を考えている・・・大成功!だそうです。転業してヨカッタと喜びの夫婦の声。
アッ、これもフィットネスなのか・・・妙に違和感を感じました。「私達のやっているフィットネス業って一体なんだろう?」と考えてしまいました。
はたから見れば、マシンがあってスタジオがあれば確かにフィットネスでまさしく同業かもしれません。
しかし、残念ながらそこに、フィットネスへの想いも感じることはできず、フィットネスを通してどのような価値を提供し、どういうことで他者に貢献しようとしているのだろうか?と疑問に思わずにはいられませんでした。
想いのないビジネスになりつつあるフィットネス・・・こんなふうに変化しているこの状況だからこそ、専門知識や技術はもとより、
想いのつまったジムやスタジオが必要になってきたのだなと確信しました。
スモールジムには、熱いハートとクールな頭脳を持った方々がいます。
宝石のようにキラキラと光るものばかりを見せる方々ではありません。理論的、かつ人間力のある方々でハチドリ精神を同志と共に貫こうとしています。
日々、学び、高めあい、周囲の人たちに貢献できるように確固たる信念をもって行動しています。
本物のジムを1店でも多く増やそうという志で、一人ひとりが熱い想いをもって向き合っています。
見た目は同じように見える同業でも、同志にはならないでしょう。
これまで私が抱いていたフィットネスというさわやかで清々しく気持ちよく、人を元気に幸せにするようなイメージは消えつつあるのが現実かもしれませんが、身体を良くしていく、人を元気にする、というピュアな想いは持ち続けていきたいと思いました。
そんな想いと行動力をもった人に日本中にスモールジムを広めてほしいという気持ちでいっぱいです。
それではまた来週。
お元気でお過ごしください。