こんにちは、理事の神谷です。
全国的に気温が急上昇傾向ですね。
皆様、熱中症やそれに近しい体調トラブルには十分ご注意ください。
さて、今日は座りがちな生活のお話です。
すでにご存じの方も多いと思いますが、座りがちな生活はメタボやその先の病気への道を進んでしまう可能性を高めるとされています。
有名なのはイギリスの研究で、バス運転手と車掌さんの心疾患発症率の差に関する研究です。
勤務中は運転業務従事するバスの運転手さんは、座っている時間が長いです。
半面、車掌さんはバスの車内や外でお客さんの対応をするため、動き回ります。
このそれぞれの仕事に従事する方たちの集団で、虚血性心疾患発症率を比較した研究です。
結果はやはりバス運転手さんの方が、発症率も死亡率も高かったということでした。
ストレス量の違いなど、様々なバイアスが含まれる研究ではあると思います。
これは1953年の研究で、それから半世紀以上が過ぎ、世界各国で活動量に着目した研究が行われました。
やはり活動量が少ないと虚血性心疾患やメタボになりやすいという傾向にあります。
活動量を増やすことは、心臓や血管に関する病気を減らすことに役立ちます。
これは世界標準の考え方でもあり、各国のデータがそれを物語っています。
日本でももちろん行われています。
また、人種間に多少差があることも確認されており、我々アジア人はとくに活動量を増やすことは
心血管代謝の健康に有益な効果があるとされています。
この3年は、それ以前と比べて座っている時間が長くなってしまった方も多くいらっしゃると推察されます。
ジムに通っている人でさえも、ちょっと衰えちゃったな・・と感じる方もいます。
私もそれまでの時間の使い方と比べると、やっぱり机に向かう時間が増えたかなと思います。
より動き回るようにしなくては!と自分自身を戒め、頭と身体の行動量を増やしていきたいと思います。