皆さん、こんにちは。
理事の橋本です。
今日のブログは、久方ぶりに「いいドラマを見ました」というお話です。
NHK大河ドラマ「どうする家康?」の第12回。
3月26日(日)に放映された「氏真」というタイトルの回です。
「氏真」とは、駿河の国(今の静岡県あたり)の大名「今川義元」の長男、今川氏真(うじざね)のこと。
この氏真は、蹴鞠(けまり)に明け暮れ、今川氏を滅亡に追いやった愚息として描かれることが多いのですが、今回は違いました。
才能には恵まれないながらも、朝から夜遅くまで武芸と勉学に励む、若き努力家として描かれていました。
そんな息子を認め、遠くから見守りながらも、父義元は氏真に厳しく接します。
そして、父義元は戦で命を落とす直前、氏真の奥様(義理の娘)にこう告げるのです。
「(氏真に)才(能)はない。されど、己を鍛え上げることを惜しまない者は、いずれ必ず天(賦の)才を凌ぐだろう」
続けて「あの気持ちを持ち続けるなら(氏真は)大丈夫だろう」と。
物語はさらに展開して行きます。
父義元が亡くなってから、氏真はどんどん窮地に追い込まれていきます。
それでも、これまでの地道な努力により培った底力で、何とか耐え凌ぎます。
実戦の度に、ますます強く逞しくなっていく氏真を演じる「溝端淳平さん」も最高でした。
そんな氏真を見た武田信玄(阿部寛さん)が「あいつ(氏真)追い詰められて目覚めたな」と舌打ちするシーンがあるのです。
これには激しく同意でした。
きっと人は、そんな状況下の中で覚醒して行くものなのでしょう。
地道な努力を弛まず続けること。
そして、真剣勝負を重ねること。
ごく当たり前のことですが、この2つをこの回(ドラマ)から気づかされました。
今日(4月1日)の午後一ぐらいが再放送の時間で、もう過ぎていると思いますが「NHKプラス」や「NHKオンデマンド」でも視聴可能と思います。
これ以外にも、見どころが満載の回でした。
ご興味ある方は是非ご覧くださいね。
ちなみに氏真、この時代になんと77歳、江戸時代まで生きたそうです。
乱世にありながら、氏真は己の人生を生き抜いたのでしょうね。