こんにちは、理事の神谷です。
例年より少し早い春がやってきましたね。
早いところは桜の開花ももうすぐ・・という感じかもしれません。
私が住んでいる街にある桜並木のつぼみも、花を咲かせる準備が進んでいるようです。
さて、今日は約1年前に発表されたデータですが、身体活動と新型コロナ感染リスクに関する研究が
海外で行われていましたので、その結果をご紹介します。
これはイスラエルで約715000人のデータから、研究条件により約11万人分のデータを抽出・解析した研究です。
解析には母集団を「身体活動なし」「週1~3回実施」「週3回以上」の3群に分けて解析をしており、
その結果を見ると身体活動なしの群と比べて週1~3回群、週3回以上群のどちらも新型コロナ感染の
オッズ比が低くなっていました。
つまり、身体活動を頻度高く実施している群の方が、実施していない群と比べて感染リスクが低いことを意味しています。
考えうる理由として、論文内では身体活動が免疫系に有益な作用があり、
それが感染予防や感染からの回復、慢性的な基礎疾患を持つグループに対しての
保護作用などが挙げられていました。
ここ3年くらいは、ジムなどで身体を動かすことや積極的に運動することに対して
「感染防止」という観点からは、社会的にはマイナスの印象を持たれてしまっているようです。
本当はやった方が良いはずなんですけどね。
じっとしている生活、こもりがちな生活よりも、アクティブな生活を心がけた方が
心身ともに健全でいられるというのは、コロナ以前から分かっていたことです。
コロナがあっても無くても、心身がより元気でいるために必要なことは変わりません。
今回ご紹介した研究結果は、対新型コロナでもそれが明らかになった研究の一つと言えそうです。
指導を通じて身体管理をより良く実践していただけるように。
そんなことをみんなで取り組んでいけたらと思います。
参考文献
「A higher frequency of physical activity is associated with reduced rates of SARS-CoV-2 infection」
〔Eur J Gen Pract. 2022 Nov 7;1-7)