こんにちは、理事の神谷です。
私が参画させていただいている学会に「日本血管血流学会」という学会があります。
もうかれこれ15年以上になるでしょうか。(いやもっとかな・・?もはやよく分からないです・・)
本学会には、参画されている先生方の理念やご意向もあり、いわゆる「眉唾もの」はありません。
例年、11月に学術集会が開催されており、私は運営側(+データがまとまれば発表も)です。
私の現職でも、血管スティッフネスと身体作りの関係については、テーマの一つでもあるので各先生方のご発表はいつも楽しみです。
血管のしなやかさを出来る限り保つこと、またその血管を流れる血液がより流れ易く体の隅々にしっかりと行きわたることは、身体作りに欠かせない要素の一つでもあります。
私としては、身体作りの一環として会員の皆さんに取り組んでいただく運動が、血管スティッフネスにどのような影響を与えるのか?についてこれまで研究してきました。
毎年、著名な先生から若手の研究者の方のご講演やご発表を拝聴して思うのは、血管と血流をより健全に保つには日々の身体管理が重要であるということです。
私たちの基本でもあります。
私は体作りを指導する立場にあるので、先生方が日々研究を進められている血管・血流に関する基礎から臨床に関する機序を学び、
これまでに明らかになっていることと結びつけて出来るだけシンプルに、偏らずに、普遍性を持った形に置き換えて
指導に活かすことを考えています。
今回も、様々な知見を各先生方が示してくださいましたが、私たちが指導のベースに活かすべき大事なことは、
運動・栄養・休養・ストレス対応(笑い・心)・社会参加という5点です。
これらのことがその方にとって過不足になっているものが無いかをコミュニケーションを通じて見つけ、それを整えていく指導が自然にできるように、またその精度を高めていきたいものです。
医学研究では、基礎研究と臨床研究があり、人の体の仕組みの解明と病気の解明(機序、影響、治療方法、予防)と私は捉えています。
そのすべてをその都度理解することは相当難易度が高くて、私は全く追いついていませんが「こうなってはいけない」という事象とその要因を感じ取ることは出来ます。
私はこういった学会での学びや経験を通じて、普遍性や因果に関する学びを拡げ深めることに役立てたいと思っています。
そこで得たことがまた私が関係性を持たせてもらえている皆様に還元する礎となっていきます。
これからもこの循環を大切にしていきたいと思います。