皆さん、こんにちは!理事の神谷です。
週末は蒸し暑い東京多摩地区です・・。
さて、私が現職で取り組んでいる事業の一つに介護予防があります。
様々なかかわり方がありますが、自社ではもちろんのこと、地域自治体さんと一緒に取り組んでいることも多々あります。
介護予防に関して、運動はあくまでも手段の一つでしかなくて、介護予防を実現しようとするとき、
その人の運動を含めた日々の健康習慣が変わるように仕掛けることが必要と考えています。
「介護予防=運動」という空気感がありますが、それだけでは実現できません。
栄養も、休養ももちろんですし、その人の毎日が充実することにつながる楽しみも必要です。
また、口腔機能や嚥下機能なども含まれてきます。
これらのことについて、もちろん各専門家による指導は大切だと思います。
が、それが日常的に、反復的に受けられるかというとなかなかそういうわけにも行きません。
国の施策としても、これまではメタボ対策と介護予防対策は、別なものとしてそれぞれに独立して行われてきました。
今後は保健事業と介護予防の一体的実施が施策としてすでに周知されており、
私たちが自社で取り組んできたことが少しずつ現実的になろうとしています。
ここで私たちに問われるのは、相手の方の全身状態を把握して、必要な行動を適切に指導し、
その方の体をより良い方向に導いていくことです。
運動だけを指導していたのでは、確実に取り残されていくのと同時に、
各種専門職にどんどんその領域を侵食されていくことでしょう。
現に国の施策はその方向に進みつつあります。
成果につながる運動を指導しつつ、身体のために必要な運動以外の要素についても
過不足なく指導していける状態を目指したいものです。
介護されない体作りは、早い段階から取り組んでおくことが大切です。
そのために運動はもちろん大切な要素の一つですし、それを否定するつもりは全くありません。
ただ、もっと全身的に、全体的な視点で指導や企画などを担っていける私たちでありたい。
縄張り争いではなく、人の健康について社会から頼ってもらえる私達でありたい。
そんな風に考えています。
そのためにも身体管理の考え方が不可欠なのではと思う今日この頃です。