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「歩く」の効果

 

皆様こんにちは、理事の神谷です。

 

週末の東京は夏一歩手前の暑さ。

 

息子の学校の体育大会があり、保護者父兄の観覧もできました。

 

思ったよりも息子の脚が速くなっていて、驚きと嬉しさと「負けられん!」という気持ちがわきました(笑)

 

さて、先日、毎日の歩数と死亡率に関する国際的なメタアナリシスの論文を読む機会がありました。

 

日本では歩数の研究については、近年では中之条での研究が有名ですね。

 

歩数の目安は目的によって変わることが示され、身体のために一日一万歩というのも根拠がイマイチ?とかなんとか・・。

 

と思っていたら、今回の15か国での研究のメタアナリシスでも10000歩の根拠は薄いということが冒頭に書いてありました。

 

余談ではありますが、「そうなの??」と思ったのは、この「10000歩」は日本のマーケティングキャンペーンから始まったらしいです。

 

本当かどうかまで調べていませんが、Lancetに掲載される医学論文に書いてあるのですからあながち嘘でもなさそうな。

 

さておき、歩数と何かしらの原因による死亡率の関係は、やっぱり世界で興味がある分野のようです。

 

私の個人的な興味としては、死亡率と歩数の間に量-反応関係があるのかどうか。

 

ということで読んでみると、60歳以上の成人の群では~8000歩くらいまでは死亡率との間に量-反応関係があり、歩いた方が死亡率が低下していきます。

8000歩を境にそれがプラトーになっていくようです。

 

60歳以下の群では8000歩から10000歩あたりでプラトーになるとのことです。

 

あながち10000歩も間違ってはいないようです。

 

とは言え、目的別の歩数目安も示されていることから、目的と年代、得たい効果を考えながら指導に活かしていくことが大切ですね。

 

歩数はシンプルで多くの方にとって分かりやすく、最近はスマホなどでも分かりますし、スマートウォッチ等の普及で簡便に測定できるようになりました。

 

その方がどのくらい活動しているかを知るための簡単かつ有効な手段の一つだと思います。

 

余談ですが、私の息子は中学入学と同時にコロナ禍が始まり、約2か月ほど通常通りに学校に通うことが出来ない時期が続きました。

 

当時は外出自粛もあって少しぽっちゃりしていたのですが、学校再開後は登下校で片道20分程度歩き、部活動もあって自然と体が絞られていきました。

 

一度、彼の活動量がどの程度か知りたくて、私のスマートウォッチをつけさせて活動量を測ってみたことがありましたが、学校生活(部活中は外す)プラス登下校で10000歩ちょっとでした。

 

登下校も有酸素運動になっていることを実感し、体重のコントロールの一助として歩くことがプラスに働いているようでした。

 

「歩く」は人間にとって大事にな移動能力の一つです。

 

屋外でのウォーキングイベントは、私たちの運営している施設でも活況です。

 

皆さん、本当に楽しそうで私たちもそのような場を提供することが出来、こういうのは仕事冥利に尽きる瞬間ですね。