こんにちは!理事の神谷です。
毎週、仕事で通っているとある公共施設の近くにある河津桜がきれいに咲き、花粉も相まって季節は春。
そろそろ東京はソメイヨシノが楽しみな季節になりました。
さて、今日は活動量に関するお話です。
「NEAT」という言葉をご存知でしょうか?
「Non Exercise Activity Thermogenesis」の略語で、日本語では非運動性熱産生と訳されています。
日々の生活の中で起こる身体活動は、皆様もご存知の通り「運動」と「生活活動」に分けられます。
NEATは運動以外の生活活動で消費されるエネルギー量を指しています。
運動は、皆様もよくご存知の運動ですね。
例えばトレーニングやスポーツなどがそうです。
一方、生活活動はいわゆる生活全般の中で起こっている活動です。
買い物、洗濯、料理、仕事、子供と遊ぶ、親の面倒を見る・・・。
日常生活でのエネルギー消費量の内訳としては、基礎代謝量が6割前後、食事誘発性熱産生が1割、身体活動量で3割と考えられています。
基礎代謝量はその人の体格の、食事誘発性熱産生は食事量の影響を受けます。
身体活動によるエネルギー消費量は、運動内容・頻度と日々の生活の活発さにより決まります。
コロナ禍でのとある疫学研究では、「活動量が減った」と答えた方が3割という結果もあり、病気を予防し元気なカラダを維持していくには、一定の運動とともに日常生活上の活動量を稼ぐ工夫についても指導していく必要があります。
これは私は結構大事な問題だと思っていまして、つい指導の内容が「運動すること」「エクササイズすること」に集中しがちです。
もちろんそれは何かの解消に向かうために必要なことですから、成果や目標に向けてきっちりやるべきです。
が、一方で、健康に不安を感じている方への指導という点では、これだけだと少し視点が不足しているのではないかと。
目的や目標に向かおうとするとき、エクササイズと併せて大事なことがあります。
日常生活をどのように過ごすのが良いのか。
ここが日々の生活の根幹ですから、ここが良い方向に改善されていくことが指導者のウデの見せ所のように思います。
もちろん、対面指導による体の変化を促すための知識技術精神は大切。
エクササイズのやり方ひとつで体の反応は変わります。
日々の生活での活動は軽視できない量です。
そこでの体の動かし方、使い方、身体活動量の稼ぎ方についてもお話していく必要があります。
会員さんの毎日にプラスになる指導・サービスを心がけていきたいですね。