· 

経営者は多数決に逃げてはいけない

皆さんは以下のような発言を

聞いてどう感じるでしょうか?

 

「皆の意見を聴いて決めます」

 

「賛成意見が多数だったので

 決めました」

 

「フラットな組織にしたいので

 話し合いで決めます」

 

 

違和感がない人も

いるでしょうし

 

「人の意見を取り入れて

経営していて素晴らしい!」と

感じる人もいるでしょう。

 

 

しかし私はジム経営者がこのような

発言をした際は

違和感があります。

 

 

なぜなら

ジム経営者は

最終決定権者として

 

全ての判断と

その責任を背負いながら

ジムに関する決断を

する必要があるあり

 

 

決断と責任を担う

『覚悟』があるのかと

感じるからです。

 

 

例えば

 

「賛成意見が多数だったので

決めました」

 

の発言の裏側に・・・

 

「自分で判断したくないし

責任も負いたくない

 

スタッフ皆で決めたから

もし失敗しても

スタッフが悪いんだ」

 

なんて考えが

ジム経営者にあると

 

以下のような言い訳を

したくなるでしょう。

 

×「任せたのに、失敗したのは

  スタッフが悪い!」

 

×「俺はそう思ったけど

スタッフが反対したから

ダメになった!」

 

 

多数決が一概に悪い

というわけではありませんが

 

このような経営者自身の

「責任逃れ」に

なるのならいけませんね。

 

 

多数決をするにしても

その結果責任を全て受け入れると

経営者が決断していればいいですし

 

皆の意見を聴いて、施策を決めて

最終的な結果責任を

全て背負うという

「覚悟」ができていればいいです。

 

 

「フラットな組織」という

何でも気兼ねなく言い合える

組織になり

 

そういった意見を束ねて

 

最終的な責任をしっかり背負って

どんな結果が出ても

 

経営者自身の責任で

誰のせいにもしなければいいです。

 

責任の割合もフラット、公平というのは

あり得ないです。

 

責任は経営者が背負うのです。

 

 

誰かに仕事や店舗を

任せる際も同じです。

 

 

その決断をしているのは経営者自身

 

何も言わない(アドバイスや注意をしない)と

決断しているのも自分自身

 

働かない(!)文句ばかり(!!)の

スタッフがいるのなら

 

そのスタッフを採用したのも

経営者である自分自身の決断

 

 

全て「自分の責任」と捉えると

 

このように自分の能力不足や

至らなさを痛感し続ける

ことになります。

 

 

しかしそれらを

 

乗り越えたり

 

付き合い方を模索したり

 

得意な人に依頼したり

 

教えを請うたり

 

していくことで

 

 

〇できること(能力)が増える

 

〇まわりの方への感謝の念が強くなる

 

〇仕事観・人生観が明確になる

 

 

という

 

とびきりの「ご褒美」が

手に入るでしょう。

 

 

それが経営者の醍醐味であり

遣り甲斐です。

 

 

ということで

「責任逃れ」のための多数決でなく

 

経営者自身が決断と責任を背負った上で

 

スタッフの皆さんにのびのびと

力を発揮させるために

仕事を任せる気概を

持ちたいですね。

 

私もまだまだ修行不足で

カチンときてしまうことが

少なからずありますので

精進し続けます。