理事の辰田です。
2020年度の業界大手の決算がほとんど出揃いました。
軒並み前年比売上高30~40%ダウンしており、過去最大規模の赤字転落が続出しました。
様々なメディアが報じていますので皆さんご存じかと思いますが、より詳しく知りたい方は各企業の「IR情報」に掲載されている決算資料に目を通してください(上場企業のみ)。大企業子会社や事業部門の場合はセグメント情報でフィットネス部門が出ています。
ちなみにグループ全体の売上高が数兆円規模の会社はフィットネス業界内では大手であってもグループ本体からすると売上規模が小さすぎて、ヘルスケア、住環境、都市開発など、いくつかの事業と合算表記であって読み取れない会社も多いので、全ての大手プレイヤーのことを知れるわけではないですが、全体を俯瞰して観察するという意味では十分すぎるほどの内容です。
フィットネスを事業の柱の一つとしている企業はしっかりとフィットネスクラブの現状が数字とグラフと解説を用いて非常にわかりやすく開示されているので大手企業の実情を、過去のデータを知るにはとても優れた資料といえます。ただし、今後の戦略の部分は「オンラインクラスを拡充する」など、ややファジーな開示となっていることが多いのでそこは読み取りにくいと思います。
この「IR情報」は僕も定期的にのぞきにいっています。風の噂になっている事がしっかりとIR情報にて開示されていた、なんてことはよくありますので最新の状況を確認したい、フレッシュな情報に触れていたい人にはとってもおすすめです。
今後の戦略をもっと明確に開示してくれると読み手としてはありがたいのですが、当然手の内を全てさらすわけにはいかないのでこれは自然とも言えます。いずれにしても企業の1年の経済活動の結果が基本的には全て開示されているので皆さんにとっても参考になる部分は多いと思います。
そして、決算資料全体の構成や順序や表現などIR部門の優秀な方々が一生懸命制作している資料なので読みごたえもあります。自身のアウトプット、パワポ資料作成の参考にもなると思います。
というわけで今回は「IR情報」についてでした。
まだ目を通していない方は上場各社のHPにある「IR情報」ページにアクセスしてみてくださいね。
それではまた来週。