やるか、やらないか

 

理事の辰田です。

 

スモールジム協会の支援のひとつに新店舗の開業支援があります。

 

本日は開業に至るまでのプロセスについてざくっとお話しします。

 

お店作りはワクワクしますね。何度やっても楽しいです。僕は大好きです。

 

ところで皆さんはコロナ対策ではなく、その先を見据えたコロナ後の動きはどのようにされていますか?

 

その多くはまだ様子を見ているという思考停止とも映る状態、あるいは対症療法的に不採算店舗の整理をしたりと明るい話題はごくわずかです。

 

しかし、みんなが大人しくなっている今、脊髄反射的に体が反応して前に進む行動を起こしている人は頭のネジがぶっ飛んでいる(失礼)のか、あるいは心底ロックな方なのでしょう。

 

この状況下で動くくらいですからそのような方はどんな世界になっても生き残っていけるようにも感じます。

 

矢沢永吉さんが若い頃に言っていました。

 

「いつの時代だって、やる奴はやる。やらない奴はやらない」

 

ずっと昔から人間の本質は変わらないのでしょう。

 

さあ、僕たちはどちらの人間だろうか?

 

そして、どちらが後悔しない生き方なのだろうか?

 

その答えは自分が一番よくわかっていますよね。

 

というわけで本題に移りましょう。

 

話はガラッと変わりますが店舗を作る際に避けては通れない代表的な項目をざっと外部要因、内部要因で分けてそれぞれ10個挙げるだけでもこれだけあります。

 

「外部要因」

・物件条件はスケルトンか居抜きか造作の有りか無しか

・賃貸借契約の諸条件は普通借家か定期借家か

・家主はどんな会社か、人か

・過去のテナントは何だったのか

・視認性はどうなのか

・ビルなのか、戸建てか

・適切な賃料か

・適切な平米数か

・正方形か長方形か

・設備に致命的な不備はないか

 

「内部要因」

・資金調達はできるか  

・投資額は資金不足にならない幅か

・適切な出店タイミングなのか

・マシンなど納期は適切か

・マーケットに致命的なマイナスが存在しないか

・コンセプトとターゲットは商圏に対して不合理がないか

・従業員を確保できるか

・集客はできるか

・事業計画は適切か

・黒字化はいつなのか

 

細かく考えればこの3倍強はあるでしょう。

 

それはキリがないのでブログでは割愛しますかとにかく「考える事柄はたくさんある」ということです。

 

これをノウハウがない状態からひとりで立ち上げようとするならば、なかなかの大仕事です。

 

「お店を作るマニュアル本」みたいのには一般的な事しか書いてありません。

 

最低限のルールや常識の習得なら本を読めば十分事足りるでしょう。

 

しかしそれではあえて点数化すれば40点ほどの仕上がりになります。

 

たまたま偶然が重なれば55点は取れるかもしれませんがそれ以上は難しいです。

 

なぜなら物件は「ひとつひとつ違う」からです。

 

そして「何をしたいのか」によって必要条件は変わるからです。

 

本を読めばわかることで事業が成立するなら誰も苦労しません。

 

結局は「自分の頭で考える」ことしかないのです。

 

けど、できれば遠回りはしたくありませんよね。

 

しかし経験がないがゆえにベストな意思決定ははっきり言って不可能です。

 

・無駄な家賃

・高い外注費

・時間のロス

 

少なくともこのどれかにぶち当たることでしょう。

 

物件選びもビジネスと同じで正解はありません。生ものなので定量化もある程度しかできません。

 

だからこそ「経験していくこと」に価値が生まれます。

 

こういう条件ならこうしようかな。

 

この選択肢を考えられる「思考の幅」が後の収支にどれだけ影響を及ぼすか。

 

単発ではなく、その事業が続く限りずーっとその影響を受け続けます。

 

つまることろ、事業の成否はこのようなひとつひとつの判断の積み重ねの結果です。

 

このような時、皆さんなら誰を頼ればいいか?あるいは誰とやるなら前に進めそうだ!と思い浮かべますか?

 

少なくとも一人で全て決めるのは無謀です。

 

やはり「誰とやるか?」

 

これがコロナ後の世界を生き抜く上で何よりも大切だと思う今日この頃です。

 

それではまた来週。